EARTH MATTERS
ストックホルム郊外にあるアーティペラーグ(Artipelag)は、樹々に囲まれた自然豊かな美しい湖畔に建てられたモダンな美術館です。
キュレーターにLidewij Edelkoort女史とPhilip Fimmano氏をむかえ、『EARTHMATTERS』という話題の展覧会が5月3日まで開催されています。本来、人間は自然と調和して生きて行かなければならないはずでしたが、実際はその逆で環境破壊の道へと向かっているのが現状。将来に続く世代のためにも、今の状況を根本から変えていく新しい展開がせまられています。展示作品はオーガニックな自然素材を使って製作されたものがほとんどで、粘土と牛糞で作られた長椅子は、スウェーデンデザイナーの作品(最後の写真)。
展示作品の中でも特に目を引いたのが、残念ながら昨秋亡くなられたヨーガン・レール氏が製作した照明です。美しい石垣島の海岸に打ち上げられた網やプラスティックゴミなどを使ってレール氏が一つ一つ作った照明は、実に色鮮やか！ランプシェードを構成する様々なゴミをよく見ると、レール氏のテイストと遊び心が楽しいバランスを創り出しているように思えました。
