北欧の窓 ー 窓をのぞくと、今の北欧のステキが見えてくる

スウェーデンを始め、北欧のくらし、トレンド情報をお届けします

ブログを引っ越しました。

ブログを引っ越しました。 「北欧の窓」はこちらです。 →https://www.mg-nordic.jp/blog/

Vol.44 Furniture & Light Fair 2016 ②『*by Lassen*バイラッセン』

デンマークのデザイン会社『*by Lassen*バイラッセン』と言えば、世界的に有名なKubus1やKubus4などのキャンドルスタンドをすぐに思い浮かべることでしょう。 デンマークの建築家Mogens LassenとFlemming Lassen兄弟が直線や直角のラインを生かして図面を引…

Vol.43 Furniture & Light Fair 2016 ①

ストックホルムメッセで毎年2月に開催されるFurniture & Light Fairは、北欧家具と照明が一堂に揃う世界最大級の家具フェアで、多くの来場者でいつも賑わいます。たとえ家に同じ家具が置けなくても、フェアを見て回れば様々なインスピレーションがわいてき…

Vol.42 今さらながら母の味

今年は残念ながらホワイトクリスマスにはなりませんでしたが、それでも例年通り12月24日に美味しいクリスマス料理を、親戚の皆と一緒にいただきました。 クリスマスのテーブルに並んだお料理の中には、やはり今年も姑が作ったミートボールが登場しましたが、…

Vol.41 ストックホルムにも長い列 ②

東京のランチ時に長い列を見かけるのは、そう稀なことではありません。でもここストックホルムでは、レストランの入り口で順番を待つ3、4人を見かけることはあっても、長蛇の列になるというところまではいきません。 ところが、セルゲール広場のすぐそばの…

Vol.40 ストックホルムにも長い列 ①

スウェーデンで何かを求めて長い列ができるというのは、そう頻繁に起こることではありません。でもストックホルムのH&Mの前には、朝9時前から長蛇の列! これは、H&Mが世界の著名なデザイナーたちと毎年しているコラボコレクション。今回はバルマン(BALMAIN…

Vol.39 『衣装』エーヴァ・ダーヴィドソン

色とパターンをこよなく愛するデザイナー、エーヴァ・ダーヴィドソンの『衣装』と題した展覧会が、ストックホルムで開催されました。 ダーラナ地方の民族衣裳が特に好きなエーヴァは、伝統的な民族衣裳のデザインをベースに、自分なりの色やテクニックを加え…

Vol.38 ガラスのコレクション②

秋になると、あちらこちらの木々が赤い実をつけますが、ハマナスの実はもう十分赤く大きくなりましたし、ナナカマドもたっぷりとした赤い実の房をつけています。 ウチの庭には、プラムとリンゴの木がそれぞれ1本ずつあります。接ぎ木してあるリンゴの木は、…

Vol.37 秋のジュエリー

空が高くなって、更に空気が澄んできました。こうして秋を実感できるようになると、秋冬の装いが気になります。街へ行けば、もうすでに今年のブーツや秋冬のコートがほとんで出揃っています。出来ることなら、ジュエリーも秋の装いに合わせたいものです。 以…

Vol.36 本のなかの主人公と同じニット

9月12日ストックホルムのセーデル地区にある毛糸屋さんで、ニット本『SAGORNASSTICKBOK』の出版記念会が行われました。 本を書いたのは2001年〜2013年まで手工芸雑誌「ヘムスロイド」の編集長を務めたセリア・B・ダッケンベリ。2000年在日スウェーデン大使館…

Vol.35 小さなレースミュージアム

ボビンレースに興味を持った30代半ば、スウェーデンレース協会が主催するレース講習会に参加したのです。オステルヨートランド県の中世修道院がある町ヴァードステナで、毎夏2週間このレース講習会が行われますが、この町には小さなレースミュージアムがあ…

Vol.34 ガラスのコレクション

懲りもせずに、チャンスと時間があれば蚤の市やセカンドハンドショップに足を運ぶ理由は、ガラス類。スウェーデンの古い味わいのあるプレスガラスのコップや保存ビン、またキャンドルスタンドや花びんを探しているからです。それも同じ形のほぼ同じ大きさの…

Vol.33 ダーラナ地方 ③ テキスタイルミュージアム

シリアン湖の北岸に位置する町ムーラと言えば、19世紀の国民的な画家アンデシュ・ソーンの出身地として有名です。ムーラのメインストーリーからシリアン湖沿いに約10分少し歩いて行くと、ソーンが丸太小屋の民家を集めて作った野外博物館に行くことができま…

ダーラナ地方 ② ダーラ・フローダのお宿

美しいシリアン湖を中心にひろがるダーラナ地方は、『スウェーデン人の心の故郷』とも言われています。何故かというと、ここには美しい光が差し込む森と湖などの素晴らしい自然があるだけでなく、豊かな食べ物や手工芸の文化と伝統が今も受け継がれているか…

ダーラナ地方① カール・ラーション・ゴーデン

スウェーデンの画家として世界的に知られるカール・ラーションが妻カーリンと子供たち7人と共に暮らした家は、ダーラナ地方ファールン郊外のSundbornにあります。 ここは記念館「カール・ラーション・ゴーデン」として、毎年5月から10月まで一般に公開され…

ローゼンダールガーデン

ストックホルムのNKデパートの前からWaldemarsudde行きの トラムに乗り、エステルマルム地区を通り過ぎて橋を渡ると、街の喧騒から離れて、自然豊かなユールゴーデン島に入ります。 ここは、北方民族博物館やヴァーサ号博物館、スカンセン野外博物館などの文…

夏至祭り

夏の最大イベント夏至祭りは、スウェーデンでは夏至のイブに開かれます。今年は6月19日で、ドンヨリ曇り空の気温15度…。でも気持ちは晴れ晴れ夏気分! 多数のお祭りがスウェーデン全国各地、大規模・小規模いろいろなところで行われますが、私はいつもウチか…

トナカイの皮のブレスレット

スカンジナビア半島北部のラップランドに住むサーメの人々。サーメは様々な地域で暮らしていますが、その中でも山や森林に暮らすサーメはトナカイの放牧を主に専業としてきました。 彼らにとってトナカイは最も身近な存在で、彼らの工芸品にはトナカイの角や…

キラキラの高校3年生

前回は、5月後半から行われている芸術大学やデザイン大学の卒業制作展について書きましたが、6月に入ると今度はいよいよ高校や中学の卒業式が始まります。特に6月初旬の金曜日に行われる高校の卒業式は、スウェーデン全国それぞれの街にとってビッグイベント…

ベックマン・デザインスクール

5月20日前後になると、スウェーデン全国に散らばるデザインスクールや工芸・芸術大学や手工芸学校などで卒業制作展が開かれます。Acne, Tiger of Sweden, COSなどのスカンジナビア・ファッションブランドは、以前にも増して日本で注目を集めている感じ。 ス…

オステルヨートランド羊毛紡績工房 ②

羊毛紡績工房の二階にあるショップには、様々な色の毛糸が詰まった棚があります。これらの毛糸を見ていると、まるで絵の具のパレットを見ているよう。単色の毛糸もあれば、色をミックスしたキャラメル系の毛糸もあります。毛糸の色をかえなくても自然に色が…

オステルヨートランド羊毛紡績工房 ①

前々回お話ししたように、学校の家庭科の宿題は手芸の得意な母が全部してくれて、大学で専攻した文化人類学では太平洋の環礁について勉強していたものですから、若い頃は針や糸に全く縁の無い暮らしをしていました。そんな私がブリットマリーに影響を受けつ…

ヴァルプルギスの夜祭り

四季の移り変わりは、特に聴覚・嗅覚・視覚で直接感じることが出来ます。春に関して言えば、鳥達のさえずりや空気の香り、そして森や林に白いアネモネ・ネモローサ(和名ヤブイチゲ)や紫のミスミソウ、そして春の代表的な野草の一つでもある黄色いフキタンポ…

ブリットマリー・クリストッフェション

編み物をしている人だったら、一度は会ってみたいと思うのがブリットマリー・クリストッフェション。有名なスウェーデンのデザイナーグループ『10-gruppenティオ・グルッペン』が活動を開始した1970年から1986年まで、ブリットマリーはグループの一員として…

テリブル・ツインズ社

ストックホルムから列車で北西へ約3時間行ったダーラナ地方のインション駅の脇に、古い駅舎を改装したテリブル・ツインズ社の工房があります。スウェーデン人の心の故郷として多くの人々から愛されているダーラナ地方には、スウェーデンの伝統手工芸がまだ…

イースター ②

イースター聖木曜日の午後、鼻の回りにソバカスを描いて三角巾をかぶったイースターの魔女ポスクシャーリングたちがやってきました。小さい子供は保護者付きで、小学生以上は友達と一緒に家々を回ります。 お菓子をあげるとそのお礼に、子供達が自分で描いた…

イースター①

3月最後の日曜日から、北欧も夏時間に切り替わりました。そして今年のイースターは、4月の第一週目。様々な色に染められた羽を付けたまだ芽の出ていない白樺の枝が、街のあちらこちらに置かれています。イースターのこの時期はまだ寒く、白樺もまだ緑の若…

インネバンディー

70年代前半にスウェーデンで始まったインネバンディーは、学校でもクラブチームでも、とにかく北欧ではとても盛んにプレーされている屋内スポーツです。英語の『フロアボール』という名前を得てからは世界的に広まり、今では男子も女子も世界選手権が行わ…

本当の春は、もうすぐそこに!

朝晩の気温は零度とまだ低いものの、日中になればプラス7度前後まで上がり、外出する時は毛糸の帽子も手袋もいらなくなりました。外を自転車でスイスイ走れますし、歩く時も雪で滑って転ぶことを心配すること無く、楽々と歩けてしまいます。 春先の気温上昇…

EARTH MATTERS

ストックホルム郊外にあるアーティペラーグ(Artipelag)は、樹々に囲まれた自然豊かな美しい湖畔に建てられたモダンな美術館です。 キュレーターにLidewij Edelkoort女史とPhilip Fimmano氏をむかえ、『EARTHMATTERS』という話題の展覧会が5月3日まで開催され…