ダーラナ地方① カール・ラーション・ゴーデン
スウェーデンの画家として世界的に知られるカール・ラーションが妻カーリンと子供たち7人と共に暮らした家は、ダーラナ地方ファールン郊外のSundbornにあります。
ここは記念館「カール・ラーション・ゴーデン」として、毎年5月から10月まで一般に公開されています。ラーション家が暮らした当時の様子を知ることができる館内は撮影禁止なので、ここでは家の外観とお庭しかご紹介できません。でも家を取り囲む自然豊かなこの環境を目にすると、この風景の中に暮らした家族を描いたカール・ラーションの絵がオーバーラップしてくるから不思議です。
妻カーリンは、自分の思い描くデザインをテキスタイルという方法で表現することに才能を発揮しました。館内を巡ると各部屋のあちらこちらにカーリンがデザインし、また手作りした素晴らしい刺繍や織物などのテキスタイル類を目にすることができます。
テキスタイルだけでなく、カーリンはインテリア、ファッション、ガーデニングにもその独自のテーストを表現した素晴らしいアーチストでした。カールとカーリンが、子供達と共に創り出したこの空間と家族の絆。居心地の良いこの空間には、そこに住んだ彼らの愛情のエッセンスが今も魔法のように十分ふり注がれていると感じたのです。