Vol.36 本のなかの主人公と同じニット
9月12日ストックホルムのセーデル地区にある毛糸屋さんで、ニット本『SAGORNASSTICKBOK』の出版記念会が行われました。
本を書いたのは2001年〜2013年まで手工芸雑誌「ヘムスロイド」の編集長を務めたセリア・B・ダッケンベリ。2000年在日スウェーデン大使館で開催した『いつでもウール展』ではニット作品をお願いしましたし、編み物の腕は一流です。
今回セリアは本のなかで、有名な絵本や児童書の主人公たちが着ているニットを紹介しています。スウェーデン人だったら誰もが知っているようなお話が次々と出てくるのですが、なかには日本語に翻訳されたお話もあるので、『長くつ下のピッピ』のくつ下、『ニルスのふしぎな旅」でニルスが被っている帽子、『ムーミン・シリーズ』に登場するミムラのしましまワンピースなどは、日本でもお馴染みのものではないでしょうか。
親にとっては懐かしく、子供達にとっては今すぐ着てみたいものばかり。親と一緒に会場を訪れていた子供たちは、すでに「ママ、これ着たい!」と注文を出していました。
この本の出版社Norstedtsのスタッフ、毛糸を提供したオステルヨートランド羊毛紡績工房のボリエ&ウッラカーリンをはじめ大勢の人たちが出席し、楽しい本のお披露目会となりました。