トナカイの皮のブレスレット
スカンジナビア半島北部のラップランドに住むサーメの人々。サーメは様々な地域で暮らしていますが、その中でも山や森林に暮らすサーメはトナカイの放牧を主に専業としてきました。
彼らにとってトナカイは最も身近な存在で、彼らの工芸品にはトナカイの角やなめしたトナカイの皮が多く使われました。トナカイの角に装飾を施したナイフの柄は、見ていても飽きないくらい細かい細工がしてあって、デザイン性の高さに驚かされます。
このサーメの工芸品の一つとして知られる錫(すず)のコイル状の糸を使ったブレスレットは、サーメに限らずスウェーデン国内のあちらこちらで作られ工芸 ショップで販売されています。比較的腕が太い男性たちは幅の広いタイプのものを、そして女性たちにはシンプルな細いタイプのものを重ね付けするのが好まれ ているようです。
トナカイの皮に錫の糸をあしらったブレスレットを作っているアンカトリーヌさんのアトリエを訪れて、そのお仕事を拝見しました。角のボタンに引っ掛ける フックの部分も、なめした皮を撚って丁寧に作っています。錫の糸はコーチングステッチで花模様を刺繍したり、また三つ編みのように組む場合もあります。そ の場合、きっちり綺麗に錫の糸を入れ込みながら組むことが大事で、この辺にプロとしての仕事を見ることが出来ます。
今このタイプのブレスレットやバレッタが、北欧Nordicshopでお買い求めになれます。
→ https://www.mg-nordic.jp/products/list.php?category_id=23