Vol.40 ストックホルムにも長い列 ①
スウェーデンで何かを求めて長い列ができるというのは、そう頻繁に起こることではありません。でもストックホルムのH&Mの前には、朝9時前から長蛇の列!
これは、H&Mが世界の著名なデザイナーたちと毎年しているコラボコレクション。今回はバルマン(BALMAIN)とのコラボで、11月5日に世界あちこちのH&M店舗で同時にこのコレクションが発売されました。
男性用と女性用の洋服並びにアクセサリーが販売されたため、この日は多くの若者たち、ベビーカーを押すママたち、そしてファッションに関心がある多くの人々が集まりました。
入場制限をする入り口に立つ黒服のガードマンたちは、真剣そのもの。でも入口脇で店内の雰囲気を盛り上げていたDJは、実に楽しそうでした。
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Vol.38 ガラスのコレクション②
秋になると、あちらこちらの木々が赤い実をつけますが、ハマナスの実はもう十分赤く大きくなりましたし、ナナカマドもたっぷりとした赤い実の房をつけています。
ウチの庭には、プラムとリンゴの木がそれぞれ1本ずつあります。接ぎ木してあるリンゴの木は、毎年6種類のリンゴの実をつけ、昨年は1本の木に約150個のリンゴがなりました。今年は昨年に比べてリンゴの数はグッと少ないのですが、収穫したリンゴの色に合わせて緑の深いガラス器に入れていたら、以前透明ガラスの器をご紹介したことを思い出し、では今回は色ガラスをご紹介しようというわけです。
色ガラスと言っても主に白、緑、青を集めていますが、同じ形の同じサイズのものをついつい買い求めてしまいます。数が増えていくと置き場所に困ってしまいますが、戸が閉まるキッチン棚の脇の壁を利用して、ガラス類をまとめて置いています。時にはガラス器にティーカップなどを組み合わせ、変化をつけて楽しんでいます。
Vol.37 秋のジュエリー
空が高くなって、更に空気が澄んできました。こうして秋を実感できるようになると、秋冬の装いが気になります。街へ行けば、もうすでに今年のブーツや秋冬のコートがほとんで出揃っています。出来ることなら、ジュエリーも秋の装いに合わせたいものです。
以前もご紹介したストックホルムのセーデル地区にあるジュエリーショップ『Smide och Form』。ここでジュエリーをデザインし作っているヘドヴィグ・ヴェステルマルクさんの改装した店内を拝見したくて、出かけてきました。以前は無かった岩肌を模したグレートーンのクールな壁面が、ゴールド、シルバーや宝石に素敵にマッチしています。
この様々な色の石をあしらったリングの名前は「ウッラ」。若い頃、ヘドヴィッグさんにとって初めてのお客様がウッラさんで、このリングを注文したそうです。ウッラさんは建築家で、60代のとても可愛らしい素敵な女性だそうですが、リングの名前はこのお客様にちなんで付けられました。
このジュエリーショップを訪ねた時、木工や家具の勉強をしているヘドヴィグさんのお嬢さんアスタさんがショップにいたので、彼女がしていたリングもちょっと拝見。
お母様が作ったアクアマリンの大振りの指輪も、アスタさんがつけると若々しい印象になって、これまた素敵でした。
Vol.36 本のなかの主人公と同じニット
9月12日ストックホルムのセーデル地区にある毛糸屋さんで、ニット本『SAGORNASSTICKBOK』の出版記念会が行われました。
本を書いたのは2001年〜2013年まで手工芸雑誌「ヘムスロイド」の編集長を務めたセリア・B・ダッケンベリ。2000年在日スウェーデン大使館で開催した『いつでもウール展』ではニット作品をお願いしましたし、編み物の腕は一流です。
今回セリアは本のなかで、有名な絵本や児童書の主人公たちが着ているニットを紹介しています。スウェーデン人だったら誰もが知っているようなお話が次々と出てくるのですが、なかには日本語に翻訳されたお話もあるので、『長くつ下のピッピ』のくつ下、『ニルスのふしぎな旅」でニルスが被っている帽子、『ムーミン・シリーズ』に登場するミムラのしましまワンピースなどは、日本でもお馴染みのものではないでしょうか。
親にとっては懐かしく、子供達にとっては今すぐ着てみたいものばかり。親と一緒に会場を訪れていた子供たちは、すでに「ママ、これ着たい!」と注文を出していました。
この本の出版社Norstedtsのスタッフ、毛糸を提供したオステルヨートランド羊毛紡績工房のボリエ&ウッラカーリンをはじめ大勢の人たちが出席し、楽しい本のお披露目会となりました。